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アイネット

国内最高クラスの安全性とサービスを提供する
DRにも対応した第2データセンターを横浜にオープン
アイネット 第2データセンター
アイネット
アイネットは2009年5月、横浜市内に第2 データセンターをオープンする。このデータセンターは国内最高クラスの安全性と非常時に対応できる電源、空調、ネットワークを備え、首都圏で加速する事業継続やディザスタリカバリへのニーズに応える。加えて、同社の創業以来38年に渡るアウトソーシング事業の経験を活かし、高付加価値サービスを提供する。
多面的なアプローチで
最高水準の安全性を実現
創業以来38年、独立系IT企業としてアウトソーシングサービスとシステムインテグレーション事業を展開してきたアイネットが自社のデータセンターを建築したのが10年前。横浜市内に位置する第1データセンターは、アイネットがシステムの設計・開発から運用までを手がけるフルアウトソーシング、BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)ユーザーで高い稼働率となっている。
こうした状況下、アイネットは近年急激なニーズの高まりを見せている事業継続対策やディザスタリカバリ(以下DR)に注目し、市内の別ロケーションに第2データセンターを建設中だ。
第2データセンターは立地的に第1 データセンターと同様横浜市内に位置している。近くに活断層が存在しない強固な地盤と、標高48m、海岸線から9km離れているという水害の不安もない恵まれたロケーションを確保し、大型災害の被害を受けにくい立地条件を実現している。
さらに、ファシリティ面でも、地震、大雨、停電等への万全の備えを敷いて、首都圏のデータバックアップに適した環境を提供する。

図1 第2データセンター外観

図2 フロア構成(上3フロアがサーバールーム)
近距離DRニーズに最適な
都心からの距離感
数年前までは、DRには60km以上の距離が必要だという認識が強かったが、事業継続が注目されるようになって、近距離DRニーズが高まってきている。
アイネットの第2データセンターは、大手町から37km、都心部からは東海道線や湘南新宿ラインを使えば30~40分、車でも1時間以内のアクセスに恵まれ、DRに適したロケーションだ。
近距離DRのアドバンテージは、事業継続性を考えたときに発揮される。遠距離にデータのバックアップをいかに安全に置いていたとしても、システムやサービスの復旧までの時間が長く取られてしまっては事業継続の面からは問題だ。鉄道や道路の状態次第だが、1時間程度の駆けつけ距離が事業継続の面からは望ましい。また、光ファイバーは40kmを超える距離では減衰が激しくなるため増幅などの措置が必要になるが、アイネット第2データセンターの距離なら、そのまま高品質なデータ転送が実現可能だ。
「第2データセンターをベースに首都圏のデータセンター事業者と顧客ニーズに対応したマルチデータセンターの協業を進めている」と、アイネット執行役員ビジネス・ソリューション本部長 染谷光四郎氏は語る。すでに、多くのデータセンター事業者が近距離DRの取り組みに積極的になってきている。
充実かつ最新鋭の
安全性に注力したファシリティ
第2データセンターのファシリティは、より高度な安全性を目指して多様な機能が盛り込まれている。
まず、ハイブリッドTASS構法による免震構造の実現が挙げられる。自家発電装置を含めて免震ピットの上に乗せるという形を取るため、地震の揺れがデータセンターの運用に与える影響を最小限に抑えられる。
サーバールームは3フロアあり、各階340ラック程度の収容が可能なため、合計1,000ラックという大規模なものだ。フロア高は5mを実現しており、床下高77cmを確保しても、ラック上部に大きな空間があるため、停電時などの熱だまりにも余裕を持って対処可能だ。
また、供給電力不足と言われるデータセンターが多いなか、特高電源を引き込み、集積化が激しいブレードサーバーの電力ニーズを満たせる環境を整えている。
電源系は冗長構成を採用し、ラックに入る直前の分電盤まですべて2 重化されている。また、最近ニーズの高まっている直流電源への対応も果たしている。
自家発電装置については、N+1の冗長構 成をベースに48時間の連続運転が可能な燃料を備蓄しておりかつ、燃料については災害時運搬契約を結ぶなど、電力面で無停止の体制を作っている。
UPSについては並列冗長形式をとり、フロア単位でない、制御盤から建物全体の電気供給を一括コントロールできる仕組みを構築している。これにより省エネルギーやフロアごとの電力消費の多寡にも柔軟に対応できるほか、「集中コントロールによる事故率の減少も実現できます」とアイネット執行役員データセンター事業部長 仲野 秀信氏はいう。
ネットワークはキャリアフリーだが、お客様のネットワーク早期開通の為に大手3社のノードはオープン時から10Gのリング構成による引き込みを予定している。
また、Meet-me-roomの設置やフロア毎の専用配管により、追加工事の際、他のフロアに干渉しないよう配慮している。
このように第2データセンターは先進的な機能を多様に取り入れることで、ユーザーに安全なサーバー運用環境を提供している。
最先端の3次元解析技術を活用
エアフロー、免震構法の最適化
データセンター設計・建設は大成建設が担当している。
今回、第2データセンターには、大成建設の最新技術が投入されている。アイネットが蓄積しているユーザーニーズの実現に、大成建設が同市内に有する技術センターからの先端技術が大きく利用されている。特に、空間性能評価には、Hybridvision(ハイブリッドビジョン)を利用し、気流、温熱などのシミュレーションを融合分析した最適案を採用している。その他、免震構法による建物上部の揺れ、電源設備の可用性、野外騒音の影響など、大成建設の最新の分析技術をフィードバックしたデータセンターとなっている。
高付加価値を実現する
サービスモデル
従来アイネットのユーザーにはフルアウトソーシングモデルが多かったが、今回第2データセンターではネットビジネスや金融など、「規模の大きいコロケーションモデルのユーザーにも展開していきたい」(染谷氏)という。一方で、これまで蓄積してきた設計・開発から運用・マネジメントのノウハウもサービスとして提案し、ユーザーへ快適性の高い高付加価値なサービスを提供していきたいという。
アイネットはガソリンスタンド向けASPサービスなどを手がけており、その経験からデータセンターではASP/SaaS事業者の代行運用といったニーズにも対応している。
また、BPOに関しては、アイネットでは第1データセンター内で月間500万通にのぼる請求書やDM類の発送業務を行っている。データセンターの強固なセキュリティの中で、印刷と封入を行い、センター内に郵便局の車が積み込み用に着けられるヤードを用意して、個人情報などを安全にハンドリングしながらの業務遂行が可能だ。両データセンターはネットワーク接続されているため、第2データセンター利用者も希望があれば、こうしたサービスの提供が可能だ。
なお、第2 データセンターは2期棟の建設計画があり、2期棟の完成も含めると総数で2,400ラック規模となる。今後1期棟の稼働率を見ながら建設計画を進めていくそうだ。

図3 データセンターサービスモデル
| 建物 | 所在地 | 神奈川県横浜市 |
|---|---|---|
| 構造 | RC造、免震構造(ハイブリットTASS構法) | |
| 建物 | 地上5階(天井フラットスラブ、階高5m、FA高 77cm) | |
| 総面積 | 約13,000m²(1期棟 7,222m²、約1,000ラック収容) | |
| 床荷重 | スラブ面1,000kg/m² FA面 600kg/m² | |
| 電気設備 | 受電方式 | 特別高圧66KV、2系統受電 |
| 自家発電装置 | N+1冗長構成 48時間連続運転(燃料給油システム採用) |
|
| UPS | N+1並列冗長構成 | |
| 空調設備 | 空調方式 | 空冷パッケージ空調、床吹き上げ方式 |
| セキュリティ | セキュリティ | バイオメトリクス認証、非接触ICカード、マントラップゲート |
| 運用体制 | 24時間365日有人対応 | |






