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NTTPCコミュニケーションズ

総合力を評価された次世代データセンター
門前仲町データセンター
NTTPCコミュニケーションズ
総合評価でグランプリを獲得
次世代データセンター

2008年から2009年にかけて、電力不足の解決とグリーンIT対応を掲げた次世代データセンターが相次いで開設された。2009年2月にオープンしたNTTPCコミュニケーションズ(以下NTTPC)の門前仲町データセンターもその1つだ。同センターは次世代型の高電力供給ニーズに応え、省エネルギー、グリーンITにも注力。積載重量の高いラックを導入するなど進化を続けながら、10年以上にわたるデータセンター運用経験のノウハウを元にした高信頼なサービスを提供している。このNTTPCのデータセンターが、ASPICの開催する「第4回 ASP・SaaS・ICTアウトソーシングアワード2010」において、IDC部門の総合グランプリを受賞した。
IDC部門「総合グランプリ」を受賞ASPICは、特定のハードウェア、ソフトウェアに依存することなく、多くの関連企業や団体が参加してASPやSaaS市場の活性化支援などの活動を行うNPO団体である。2007年から総務省などの後援によって、日本国内で提供されているASP・SaaSサービスとIDCの中から優秀なものを選定して表彰する「ASP・SaaS・ICTアウトソーシングアワード」を開催しており、今回で4回目を迎える。その表彰式が2月19日に「ゆうぽうと」(東京・五反田)で行われた。
グランプリ受賞のプレゼンテーションを行う NTTPCコミュニケーションズ ネットワーク事業部長 天野祥行氏IDC部門の審査項目は、建物の立地から地震対策や火災対策といった災害対策、電力対策や運用体制からマネジメント、情報セキュリティ対策など多項目におよぶ。NTTPCの門前仲町データセンターは全評価項目の最高得点を得て、堂々のグランプリ受賞となった。NTTPCは、2009年の同アワードで勝どきデータセンターがIDC部門のバリュークリエイション賞を受賞しており、2年連続で価値あるデータセンターを提供していると認められたことになる。
NTTPCの都市型データセンターは、都心に近い立地に強力な空調やセキュリティといった安全で快適なサーバー設置環境と70Gbpsのバックボーンを誇っており、機器レンタルや監視・運用代行、フルアウトソーシングで構築・監視・運用をワンストップ提供するメニューまで、多彩な付加価値オプションサービスを提供している。門前仲町データセンターは建物の設計施工段階からNTTPCが関与してきたため、データセンター専用設計の免震構造ビルとなっており、6,000m2のマシンルームに2000ラックを設置可能という大規模ニーズに応えるハイスペックデータセンターである。
ラック当たり6kVAの電力供給を
大規模に提供可能
全評価項目の最高得点という総合力がグランプリ受賞の理由ということだが、同社がアピールポイントとして挙げたのは、(1)「大規模マシンルームを複数完備」することによってシステムの拡張ニーズに応えること、(2)「ハイスペックラックの提供」によって電力・荷重不足の問題を解消すること、(3)「安心感のあるセキュリティ」による情報管理の取り組み、グリーンITのニーズに応える(4)「グリーンデータセンター」の4点だ。特に、ラック当たり4 〜 6kVAという電力供給を3フロア6000m2という広さで提供できる点が強調された。
企業ではコスト削減要求などからサーバーの集約化が進んでおり、ラック当たりの電力供給量への要求が高くなっている。たとえばブレードサーバーによる集約化を図っている場合など、スペースではなく電力不足により1ラックにシステムが収容できない場合がある。このため、スペースには余裕があるにもかかわらずラックを過剰に利用しなければならないといった事態が起こるのである。1ラック当たり実効で6kVAという門前仲町データセンターの電力供給は、この問題を解決可能だ。受電設備は特別高圧66kVを本線と予備線の2経路確保し、UPSはN+1の冗長構成をとっている。災害時などのバックアップ電源用発電機は6,000kVAと高性能のものを用意してある。さらに避雷針の設置や帯電防止製品を利用するなどの避雷対策も万全だ。
ラック当たりの電源供給量が増えているということは、当然のことながら積載する機器も多くなる。サーバーを高密度化することで1ラック当たりの重量も増すため、高耐震荷重ラックを採用し、床荷重は1,500kg/m2となっており、建物自体が免震構造になっている。
多重セキュリティ認証と
グリーンIT対応
NTTPCコミュニケーションズのデータセンターのもう1つの特長が、セキュリティだ。門前仲町データセンターでは、各フロアの要所にIPカメラを設置し、監視室にて24時間365日の監視を行っている。さらに入退室の管理について複数ポイントで多重セキュリティ認証を実施。たとえば、建物内への入室にはエントランスゲートの他に着床制限のエレベーターがあり、データセンター内への入室には有人確認のほか、ICカードや生体認証装置、共連れ防止ゲート、アンチパスバック機能など複数のチェックが行われる(写真1)。情報セキュリティマネジメントシステム認証(ISMS)も取得している。
(左)静脈認証(右)共連れ防止サークルゲート
地震以外の災害対策としては、環境面に配慮した窒素ガスによる消化設備を設置している。火災発生時には熱感知・煙感知による消火設備が稼働するが、それ以外に初期異常を早期に検知して人的対応を実行するための火災予兆検知システムも備えている。
空調設備としては水冷式パッケージ空調(FMACS-V)と気流制御システムを使用しているが、太陽光発電パネルの利用、屋上緑化など(写真2)、グリーンITへの取り組みも高く評価された。小さなところではデータセンター内各所にLED照明などエコ製品を導入しているほか、直流電源提供によりエネルギー効率の高いICT機器環境を実現している(写真3)。さらに、顧客ニーズに応える「グリーン・サイジング事業」などによる環境活動も推進している。
都市型データセンターの運用実績
高信頼な設備と充実のサービス
また、このアワードでは、施設の充足率も評価の対象となる。つまり、いくらスペックの高い施設でも、使われていないのでは社会に貢献していないということだ。門前仲町データセンターはその点でも優秀で、オープン後約1年で7割程度の利用率となっている。建設段階から入居予定の企業がある程度決まっていたための高利用率だが、これは利用する企業にとってもメリットがある。たとえば100ラックというように大規模に利用する企業では、建物の設計段階から自社の仕様にしてほしいという場合もあり、建設段階から入居が決まっていればその部分の要望にも十分応えられる。
NTTPCは、ユーザー企業にとっての保守性や利便性を重視、全データセンターが東京都内に集中している。現在5カ所の都市型データセンターをメトロポリタンリングネットワークにより接続し、集中監視センターからの一括監視など効率的で低コストの運用も実現している。ファシリティ・ラックとネットワーク接続サービスという基本サービスに、監視サービスや運用サービスなどで実績と蓄積したノウハウがあり、企業のシステム運用管理をワンストップで提供することが可能だ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 建物 | SRC/S造(免震構造) |
| マシンルーム | 6,000m2超 2,000ラック立架可 1ラック4~6kVA電力供給 床荷重1,500kg/m2 |
| 電気設備 | 特別高圧66kV 本線・予備線 非常用発電機48時間連続稼動 |
| 空調設備 | 水冷式パッケージ空調(FMACS-V) 気流制御システム |
| 消火設備 | ガス消火(N2) 火災予兆検知システム |
株式会社NTTPCコミュニケーションズ
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