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「専用サーバ Platform」がサービス内容を強化
専用サーバ Platform
さくらインターネット
富士通製ハイエンドサーバーを
「専用サーバ Platform」に投入
企画部商品企画チームマネージャー斎藤淳児氏
2010年3月、さくらインターネットは「専用サーバ Platform」のサービス内容を改定した。
昨年提供を開始した低価格、短期契約可能な「専用サーバ Platform St」が好調だが、今回の改定は「専用サーバ Platform」に、よりハイエンドなパフォーマンスと安定した運用を求めるユーザーをターゲットにしたものだ。
主な改定のポイントとしては3点。既存のサーバレンタルプランのモデル変更と、新たなハイエンドサーバモデルの追加。ネットワーク機器レンタルプランのファイアウォールとL7まで対応可能なロードバランサーの冗長化構成の対応、そしてNASストレージサーバもモデルチェンジされた。
まず、サーバレンタルプランのモデル変更だが、従来提供していたNEC Express5800 i120Ra-e1 QuadCore Xeon 2CPUに代わって、月額料金は26,250円のまま、富士通製IAサーバーのFujitsu RX200 S5 QuadCore Xeon 2CPUを提供する。
CPUはQuad-Core Xeon L5410 2.33GHz×2だったものが、Quad-Core Xeon L5506 2.13GHz×2へと高速化された。また、標準メモリは従来通り4GBだが、大容量メモリニーズに対応し最大搭載メモリは12GBから16GBに拡張。メモリ増設は1GBあたり1,050円と、他のモデルと比較して利用しやすくなっている。HDDはSATA 750GB RAID1からSAS 600GB RAID1+0へと変更になり、300GB4本の構成になったことでさらに信頼性が高くなった。
「CPU、メモリ、HDDともにハイエンドニーズに応える高いパフォーマンスを実現しています。スペックについては、お客様ニーズを先回りしてお客様の期待以上のスペックを盛り込めたと思います。また、エンタープライズや官公庁などの厳しい要求にも応えている富士通製サーバーの信頼性は高く、自信を持って提供できます」と、企画部商品企画チームマネージャー斎藤淳児氏は説明する。
また、今回の改定では、さらにより高パフォーマンスを求めるユーザーには、CPUは上記モデルと同一だが、標準メモリ24GB、最大48GB搭載可能で、HDDを最大2.4TBまで拡張可能な「Fujitsu RX200 S5 QuadCore Xeon 2CPU」の 「XLarge モデル」も追加された。
こちらはメモリを最大まで搭載すれば、データベースを展開し、より高速化が実現できるため、中小規模のSNSなどのビジネスにも余裕を持って対応できるスペックだ。
なお、これに伴い同社の専用サーバサービスのアドバンスドプランもサーバーモデルの変更が行われており、Fujitsu RX200 S5 QuadCore Xeon 2CPUの提供が開始されている。
ネットワーク機器レンタルプランの強化で
さらなる運用安定性を
開発部開発第一チームマネージャー加藤直人氏
次に、ネットワーク機器レンタルプランで提供されているファイアウォールのJuniper Networks SSG 140と、ロードバランサーのCoyote Equalizer E350GXがそれぞれ冗長構成可能になり、一段上の高可用性が選択できるようになった。冗長構成は1台分の機器料金の追加で利用可能だ。
「ネットワーク機器の故障はめったに起きるものではありませんが、万一発生した場合には全体がダウンしてしまうため、被害の規模は大きくなります。万一でも停止させたくない安定運用を望むお客様の要望に応えたものです」と、開発部開発第一チームマネージャー 加藤直人氏は背景を説明する。
同じくネットワーク機器レンタルプランでは、ストレージサーバーのNETGEAR ReadyNAS 1100が月額料金31,500円据え置きのままNETGEAR ReadyNAS 2100に変更された。
「パフォーマンスが倍までは行きませんが、確実に4割はアップしました。それからiSCSIに対応したことが大きなメリットです」(斎藤氏)
ユーザーのビジネスによっては、サーバーの数は少なくNASを4台借りるといった利用法も実際にあるそうだ。
ユーザーニーズにあわせ
クラウドとリアルの選択
現在好調な「専用サーバ Platform St」との違いについては、融通性の差が大きいと加藤氏は説明する。
「『専用サーバ Platform St』は、コストパフォーマンスのメリット提供に注力した関係で、お客様のニーズに合わせたカスタマイズや利用機器の選択肢は少なくなっています。一方、改定した『専用サーバ Platform』 では、お客様個別の要望に応えられるゆとりを広げる、融通性を高めるということにポイントを置いています。安定性やパフォーマンスにより高度な要求をお持ちのお客様にも十分応えられるようにというのが、今回の改定のコンセプトであり、『専用サーバ Platform St』との差別化のポイントです」
複数台構成のニーズに、業界内でもいちはやく取り組み、20台までのプランを提供することで、ハイエンドなユーザーの取り込みを実現してきたさくらインターネットが、従来の「専用サーバ Platform」でカバーしきれなかった、さらにハイエンドのユーザーにも提供サービスを拡大したのが今回の改定なのだ。
今年になってからは、「専用サーバ Platform」はクラウドと競合する機会が増加してきたという。
「お客様が弊社サービスを検討される過程で、『専用サーバ Platform』がクラウドサービスと比較されることが増えてきており、クラウドサービスとの競争力が求められています」(斎藤氏)
物理ホスティングにとってクラウドは確かに脅威ではあるが、従来の専用サーバーサービスのアドバンテージはユーザーにもよく知られているし、サーバー専有へのニーズは今後もなくなることはないと思うと斎藤氏はいう。現在のクラウドサービスを専用サーバーと比較した場合、スピードの遅さや、長期利用では物理サーバーより割高になるなどのデメリットもある。
「実際に、速度面での不満が理由で、クラウドから『専用サーバ Platform』に乗り換えたお客様もいらっしゃいます。クラウドでは融通できていない複数台構成のメリットを充実させていきたいと考えています。クラウドと対抗しうるサービスとして、『専用サーバ Platform』を今後も進化させていきたいです」と、斎藤氏は抱負を語った。

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