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ヤマトシステム開発

SaaSによる「BizSTEP CRM」配信環境として選択
User:日本自動化開発
Datacenter:ヤマトシステム開発
顧客属性分析パッケージを
SaaS化して提供
日本自動化開発ビジネス推進部部長 松尾充士氏
独立系ソフトハウスとして来年40周年を迎える日本自動化開発は、全国に拠点5店舗を持ち、信販や金融、保険、携帯系などさまざまな業務システム開発で豊富な実績を誇る。従来メインの業務としていた常駐での開発や一括受託開発を行っているが、これに加えて、新事業としてこの7月から独自開発した顧客管理ソリューション「BizSTEP CRM」をSaaS形式で提供開始する。
SaaSの開発に取り組んだのは2年前。
「リーマンショック以降の景気のなかで、従来の業態に加え、人に依存して売上の上がるビジネスではなく、ストック型ビジネスを展開したかったのです」日本自動化開発 ビジネス推進部部長の松尾充士氏は語る。
東京本社の第一事業本部がクレジットソリューション部であることが示すように、同社は信販・クレジット系のソリューションに強い。このため、SaaSに乗り出そうと考えた時にも、その業態のお客様の資産を応用することを考えた。
「5年前にクレジットの加盟店様向けに開発した顧客属性分析パッケージをSaaS化して提供しようと考えました。当時はASPによる提供ということは考えなかったのですが、その後の時代の変化に合わせ、新しい形のソフトウェア流通が浸透してきたため、SaaSでの提供にトライすることにしました」(松尾氏)
「BizSTEP CRM」は、購買データと顧客データを結びつけることで、顧客の購買行動履歴を的確に把握し、顧客マーケティングに利用するツールだ。
3年計画でスタートし、昨年秋、一度バージョン1をリリースしたが、広いターゲットに利用可能な一般性を持たせるべく、顧客データベースと売上データベースを分割するなど、この半年は複数回の改良を施していた。7月にリリースするのはバージョン3になる。
信頼の決め手になったのは
自社でリスクを負うデータセンター運用
ヤマトシステム開発ITセキュアソリューション事業部
IDCソリューショングループ
宮本江里子氏
SaaSとして提供するためには安定した配信環境が必要になる。当初自社内にサーバーを置くことも検討されたが、耐震設計や空調など、安定稼働を実現するための設備面での不足や、24時間365日の監視体制をとれるかといった問題が検討され、データセンターを利用することを決定した。
データセンターの選定にあたっては、取引のある事業者や関連会社からの紹介を受けた事業者など6社程度となった。
選択の要件としては、価格だけでなく、セキュリティ、駆けつけに便利なロケーションなどがあった。
各社から提出された提案は、事業者サイドで運用を行う、専用サーバーやクラウドの提案がほとんどだったという。しかし、日本自動化開発としては、トラブル時に融通がきくことが前提で又、ノウハウも蓄積したいと考えていた。
「クラウドで運用管理を任せてしまっては、手元に経験やノウハウが残りません。また、システム開発の怖さは知っているので、障害時などに自分たちでコントロールができません」(松尾氏)
そんな中、約1年前にヤマトシステム開発を紹介され、ラックを借りてのデータセンターサービスが提案された。
「決め手となったのは、データセンターを提供する立場であると同時に利用する立場でもある点です」と、ビジネス推進部主任の見川隆司氏は語る。
「クロネコデータセンターは、グループ企業であるヤマト運輸の巨大なシステムを運用しています。このシステムを止めるわけには行きません」ヤマトシステム開発 ITセキュアソリューション事業部 IDCソリューショングループの宮本江里子氏は言う。この思いと、それを実現していく体制が、データセンターサービスを商品とのみ捉えて運用にあたっている事業者とは一線を画すと考えたのだ。
「自社で運用リスクを負っているから、安全性が信頼できるのです。自社グループのシステムが要求するのと同じセキュリティを提供でき、個人情報などの扱いでも実績のあるサービスが期待できます。データセンター内に運用部隊もいるため、障害時の対応も安心できます」(見川氏)
そのほかにも、マルチキャリアであることや、入退館のセキュアな仕組みでありながら緊急時には申請後30分で入館可能など、設備、体制面で満足できる点が多かった。
こうして「BizSTEP CRM」のインフラとして、ヤマトシステム開発のデータセンター利用が決定した。
日本自動化開発では、サーバー、ネットワーク、運用、開発などそれぞれ専門知識を持つメンバーを集め、データセンター利用の細部を検討し、導入は自社で行った。
発売に向けて販売の苦労と
システムの安心と
現在、日本自動化開発では、完成した「BizSTEP CRM」の販売経路の開拓にあたっている。
「女性のファッションや雑貨系のショップグループをターゲットに、テレアポなどを行って売り込んでいます」(松尾氏)
CRMは多くのサービスがしのぎを削っているため、「BizSTEP CRM」は価格面でメリットを出せるよう、顧客管理数での月額課金としており、反応は上々だという。
一方、データセンター内に置かれたシステムは順調だ。
「1年間の運用で、特に不便はありませんでした。現在はシステムを仮想化しており、OSインストールもリモートで行えるため、ほとんどデータセンターに行くことはありません。最初の設計からシステムは大きく変化していますが、実機の構成は変化していません。その間、ヤマトシステム開発にお願いしたのは回線の増設と調整です。非常にスムーズでした」と見川氏は説明する。
現在、1ラックをフルで利用しているため、今後はスペースの拡張や、コントローラーなどのハードウェアトラブルが発生して、入館が必要になる可能性はある。
今後はDR(ディザスタリカバリー)も必要になるだろうが、ヤマトシステム開発には自社のバックアップ経験に基づくバックアップソリューションもあるため、そうしたニーズも安心して任せられるという。
SaaSサービス向けインフラ提供
1/4ラック+共有100Mbps回線サービス
ヤマトシステム開発は、ヤマト運輸の年間12億個の宅急便、22億冊のメール便の配送を支えるシステムの「インフラ・ネットワーク」を構築運用してきた実績を持ち、東京と大阪に持つ自社データセンターのファシリティも強固だ。
昨今、仮想化や省電力サーバの需要が高まり小ロットでのハウジングサービスが求められている中、1/4ラック(100V5A・共有100Mbps回線)7万5千円からという低料金で提供を行っている。
1/4ラックごとに施錠がされており8U単位での専有スペースとなっているためセキュリティも万全である。
また、共有100Mbps回線は標準で冗長化されておりSaaSサービスを提供する上で、安心して利用できる。
ファシリティー面では、免震構造で震度7の揺れにも耐えられる。また、電源の受電部分はスポットネットワーク受電を採用し、3回線から電気を受けているため1本の回線が停止しても残り2回線で受電の継続が可能である。2006年の旧江戸川ケーブル切断の停電時も、自家発電装置を合わせ無事に電源供給を継続した実績がある。
こうした強固なファシリティーとともに、標準の監視サービスも充実している。
ラックの前後扉の開閉監視と、温度の監視、そしてラック内の使用電力も、同社のネットワークインフォメーションセンター(NIC)が統合監視を行っている。NICは2 交代制で24時間365日、アラートの確認と障害の一次切り分けにあたっている。






