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サーバー仮想化の現在と今後の展望【海外事情】

データセンターのサーバーが増え続ける一方で、各サーバーのリソースの利用率はある程度以上にならない。ハードウェアのトラブルが発生するたびに管理者は汗だくになって対応に追われる。そんな状況を打破し、リソースの利用率をアップするとともに管理/運用コストを劇的に下げる「仮想化技術」がすでに実用化のフェーズに入っている。サーバーの仮想化を理解し、どう評価すべきかのポイントと、システムに最適な技術を選ぶための最新情報をVMware、Microsoft Virtual Server 2005 R2、Solaris 10、IBM Virtualization Engine、SAVVIS Communications「ユーティリティ・コンピューティング」などの情報とともにお届けする。

test:清水 武

1 サーバー仮想化の背景事情

サーバー仮想化の技術が最近注目を集めている。目標とするところは複数の別々のマシンから構成されていたシステムを単一のマシンに集約することで、システムのハードウェア構成をシンプルにしようというものだが、さらに必要に応じてリソース配分を柔軟に変更できるようにしておいて、必要なときに必要な処理能力を与えようとする仕組みのような方向性も考えられている。特に昨年から今年にかけて、サーバーベンダー、チップベンダー各社が仮想化技術関連のサービスを市場に投入し始めたり、あるいは今後の技術ロードマップを発表したりと、活発な活動を見せ始めている。

こうしたサーバー仮想化技術が求められるようになった背景には、1990年代以降のオープン化/分散システム化の動きの結果、現在、ユーザー、ベンダー双方にとって新たな課題が発生してきていることがある。

ユーザー側にとっての大きな課題は、マシン数の増大に伴う運用コストの問題とマシン稼働率の向上であろう。システムが増え、処理能力を向上のためにサーバー増強を行い、またPCが全社員に普及するとともに、結果的には大量のマシンを抱えることになってしまった。管理対象のマシンが増えるほど運用コストは増大する。いっぽう、増え続けるマシンの稼働率もそれほど高くない。メインフレーム、Unix/Linuxサーバーなどの平均稼働率は50%を下回るといわれており、それらの投資対効果に対する疑問もあげられている。

ベンダー側にとっては、ハード価格の下落による収益率の低下という悩みが生まれた。特にハイエンド寄りのサーバーの価格下落は著しい。メインフレームから始まって、Unix系のオープンサーバー、Windowsサーバー、さらにオープンソースのLinuxサーバーと変化していく過程で、マシンの性能あたりの価格は急速に下落し、マシン本体の価格も桁違いに下落してしまった。15年前であれば、億の単位に達する価格で取引されることもざらであったものが、今や数十万円からせいぜい数千万円といったところである。この中でより効率的に利益を上げなければならない。

これらの事情をそれぞれ解決し得るものとしてサーバー仮想化技術が注目されてきているわけである。つまり、ユーザーにとっては、物理的なマシン数を減らすことで運用負荷を減らしつつ、柔軟にリソース配分ができれば稼働率の向上も期待できる。ハードベンダーにとっては、仮想化技術の発展で、将来的にはサーバーマシンを販売する代わりに、サーバーの処理能力そのものを提供できるようになると、より継続的なサービス売り上げにシフトしていくことができる。

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