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先進技術で次世代データセンター建設に取り組む大成建設

諏訪浩一氏
大成建設株式会社
IT施設計画室長
大成建設は、これまで多くの電算センターやデータセンターの設計・建築を手掛けてきた。昨今のITの技術革新はそれを収容する建物の設計にも大きな影響を及ぼしており、さまざまな工夫が必要となってきた。それに対応すべく、大成建設ではデータセンターを担当する専門部署を設け、蓄積したノウハウに加えて最新のバーチャルリアリティを用いた設計サポート用ツール「ネストVR」の利用など、総合的・先進的な取り組みを行っている。IT施設計画室長の諏訪浩一氏にその概要について伺った。
聞き手 本誌編集長 土屋信明 写真 津島隆雄
拡張性や柔軟性を求められる
データセンター建設
——最近、大成建設ではデータセンターの建設を多く手掛けていますね。
諏訪:アウトソーシング事業者のデータセンターや通信キャリアのデータセンター、金融系の電算センターなど、新築・改修を含めて多数請け負わせていただきました。ここ数年で、アウトソーシング用の高機能・単独利用型データセンターで2万平米を超えるものもいくつかあります。
——データセンター建設において、事業者の方々はどのような課題をお持ちですか。
諏訪:ひとつは、そのデータセンターでビジネスが成り立つかどうかという事業性や収益性です。オフィスビルなどではレンタブル比という言い方をしますが、顧客に貸せるサーバールーム、つまり事業に使える面積をいかに広く取れるかということが、計画上の大きなポイントになります。
もうひとつは、データセンターは中に収容するサーバーが急速に変化する施設なので、拡張性や柔軟性といったことを問われます。データセンターのサーバールームは、最初からすべてのスペースを利用するわけではなく、徐々にラックが増加するケースが多いため、設備もそれに合わせて段階的に整備されていきます。もちろん拡張用のスペースはあらかじめ取ってありますが、3年後5年後の電気室とサーバールームの比率などは、建設前の段階ではよく分からないというケースが多いのです。そこで、ある程度間仕切りを変えられるといった柔軟性が求められます。一番変えにくい部分は電気仕様なので、そこはあらかじめきちんと容量を確保しておくとか、サーバーの運用を止めずに、拡張できるような電気設備や空調設備のシステム設計といったことが重要になります。
もちろん、ノーダウンのサービスを実現する信頼性・安全性は絶対条件です。また、時代の流れでグリーンというか環境対策、CO2削減といったようなことがキーワードとなることも多くなっています。




