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GrowServer 2010/ITコア

クラウド化を指向するサービス

※ 当記事は「データセンター完全ガイド」2010年春号(2010年3月29日発行)に掲載されたものです。

先進的な仮想化技術を利用したクラウドコンピューティングのプラットフォーム

GrowServer 2010は、仮想化環境に最適なプラットフォーム環境を提供するために、高性能なサーバー、I/O仮想化コントローラの導入、ディスクの冗長化などを図り、負荷を平準化する仮想マシンの自動最適配置機能などを備える。多くの運用管理サービス、ネットワーク機能を標準でサポートしながらも、低コスト・短納期でサービスを提供する。

 

文:柏木恵子

すべて含む定額プラン

ITコアの「GrowServer」は、同社が2004年から提供を開始している仮想化ホスティングのサービスだ。開発当初から「ユーティリティコンピューティングを目指していた」(代表取締役社長 山田敏博氏)とのことで、仮想化技術を利用することで必要なコンピュータリソースを低コスト・短納期で利用可能なユーティリティコンピューティングを実現している。

最新版である「GrowServer 2010」(以下、GS10)では、サーバーの管理やネットワーク接続も含めた定額プランという点が大きな特徴となっている。基本サービスメニューは表1のとおりだが、この価格には回線トラフィック、ファイアウォール、ロードバランサ、24時間監視、復帰オペレーションといったサービスが含まれている。追加ディスクはミラーリングおよびバックアップという三重化の冗長構成で可用性を確保したものが、実効容量100GBにつき月額1万500円(税込み)だ。

1コアで1万500円という価格設定は、「Amazon EC2を意識している」(山田氏)。同程度のリソースをEC2で利用すると、固定価格部分だけで比較した場合には6,000円〜7,000円程度となるEC2のほうが安い。しかし、ネットワークトラフィックやディスク、I/Oなどの価格を加えていくと、ほぼ同程度の価格となる。また、長期間使い続けるならやはり専用サーバーが有利というのが一般的な見解だが、ハイエンドのレンタルサーバーならば十分に勝負できる価格設定となっている。

また、単なるサーバーホスティングだけでなく、社内システムのクラウド化を視野に入れていることを示す特徴が、ネットワーク接続の充実とデータセンターのロケーションやバックアップなどのサービスだ。ネットワークはインターネット側への接続とは別に、社内接続用の1GbpsのVPN回線も提供される。また、社内システムをアウトソーシングする場合には、データがどこにあるか分からない海外のサービスは利用しづらい。また、データセンターが海外にある場合はネットワークの遅延が問題になる場合もある。そこでGS10では海外データセンターではなく、国内のデータセンター(ビットアイル第4データセンター)を利用している。

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