[電子書籍ビジネスに関する調査報告書を2冊同時発売]2010年度の電子書籍市場規模は 前年比13.2%増の約650億円 ―2015年には2010年度比約3.1倍の2000億円と予測―

電子書籍ビジネスに関する調査報告書を2冊同時発売>
2010年度の電子書籍市場規模は
前年比13.2%増の約650億円
2015年には2010年度比約3.1倍の2000億円と予測―

株式会社インプレスR&D
2011年7月7日

 インプレスグループで法人向け情報コミュニケーション技術関連メディア事業を手がける株式会社インプレスR&D(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:井芹昌信)のシンクタンク部門であるインターネットメディア総合研究所は、電子書籍の動向を調査し、電子書籍に関する市場規模の推計結果を発表いたします。

 日本の電子書籍は、PCやPDA向け電子書籍市場規模が10億円程度だった2002年頃から脚光を浴びてきました。その後、第三世代携帯電話とパケット定額制のスタートにより、市場の中心はケータイ向け電子書籍に移行し、大きく成長してきました。2010年に入ると、プラットフォームもPC・ケータイからスマートフォン、タブレット端末、専用の電子ブックリーダーへと多様化の兆しを見せており、市場が大きく動き始めています。また、米国の大手インターネット書店では紙の書籍より電子書籍の販売冊数が上回ったことも伝わってきています。
 
 本調査は、「通信事業者」「出版社」「電子書籍販売ストア」「取次」「ポータルサイト」「コンテンツプロバイダー」など主要な電子書籍関連事業者へのヒアリング調査やアンケート、ユーザーへのアンケートなどを分析したものです。
 なお、本調査結果の詳細は、『電子書籍ビジネス調査報告書2011』『電子コミックビジネス調査報告書2011』として販売し、7月7日(木)より予約受付を開始いたします。
 調査結果のポイントは以下の通りです。
 
■日本の2010年度の電子書籍市場規模は前年比13.2%増の650億円
 
 2010年度の電子書籍市場規模1は650億円と推計されます。2009年度の574億円と比較し、13.2%の増加となっており市場は堅調に推移しています。電子書籍市場を牽引しているのは依然としてコミックを中心としたケータイ向け電子書籍市場※2であり、2010年度は572億円と、電子書籍市場の88%を占めています。
 
 ケータイ向け市場の拡大の要因は、昨年から引き続きタイトル数の増加によってコンテンツが充実したほか、通信事業者の直営販売ストアがオープンしたことや、新たなプラットフォーム向け電子書籍が話題となり「電子書籍」の認知が拡大したこと等が考えられます。
 PC向け電子書籍市場※3は、前年の55億円からほぼ横ばいの53億円となりました。
 
 一方、2009年度から調査対象とした新たなプラットフォーム向け電子書籍市場※4は、約24億円と推計され、スマートフォン市場の急激な拡大や、タブレット端末や電子ブックリーダーの発売等を背景に昨年度の6億円の4倍へと成長しています。しかしながら、電子ブックリーダーの発売や販売ストアのオープンが2010年度の後半であったこともあり、現在の市場の中心はスマートフォン向けの電子書籍アプリとなっています。電子書籍市場の本格的な立ち上がりはこれからと見込まれます。

  

【図1. 電子書籍の市場規模の推移と予測(2002年度~2015年度)】
 
1 電子書籍の市場規模の定義:電子書籍を「書籍に近似した著作権管理のされたデジタルコンテンツ」とし、日本国内のユーザーにおける電子書籍の購入金額の合計を市場規模と定義。ただし、電子新聞や電子雑誌など定期発行を前提としたもの、教育図書、企業向け情報提供、ゲーム性の高いものは含まない。また、ユーザーの電子書籍コンテンツのダウンロード時の通信料やデバイスにかかわる費用、オーサリングなど制作にかかわる費用、配信サイトにおける広告も含まない。
2 ケータイ向け電子書籍市場:携帯電話の公式コンテンツ(iモード、EZweb、Yahoo!ケータイ)の電子書籍カテゴリの売上
3 PC向け電子書籍市場:パソコンまたはPDA向けに配信される電子書籍の売上。マルチデバイスに対応した電子書籍サービスは新たなプラットフォーム向け電子書籍市場に分類したため、含まない。
4 新たなプラットフォーム向け電子書籍市場:スマートフォン向けのモバイルマーケットプレイスの電子書籍カテゴリのアプリ、スマートフォンやタブレットPC等のビューワーアプリ経由で購入する電子書籍、iBookstoreやKindleやこれに類似した電子書籍配信サービス、PC・スマートフォン・電子ブックリーダーなどマルチデバイスで閲覧が可能な電子書籍配信サービス、PSPやNintendo DSなどゲーム機向け電子書籍配信サービス。
 
■新たなプラットフォーム向け電子書籍市場の拡大により、
 2015年には2010年度比約3.1倍の2000億円程度と予測
 
 2011年度以降の日本の電子書籍市場は、2010年度の市場規模の9割を占めるケータイ向け電子書籍市場の拡大は頭打ちになるものの、新たなプラットフォーム向け電子書籍市場の急速な立ち上がりにより、2015年度には2010年度の約3.1倍の2000億円程度になると予測されます。
PC向け電子書籍市場は、今後、PCに限らず、スマートフォンや電子ブックリーダーなど、マルチデバイスに対応することが予想されます。その結果、現在の狭義のPC向け電子書籍市場は減少し、今後は、新たなプラットフォームへ吸収されていくものと見込まれます。
 
 ケータイ向け電子書籍市場は、スマートフォンの急速な拡大により、ケータイ電話からスマートフォンへ利用者が移行することにより、公式コンテンツ利用者が減少することが予想されます。そのため、2011年度は2010年度の横ばいとなり、2010年から2011年をピークに、2012年度以降はゆるやかな減少に転ずると見込まれます。
 
 新たなプラットフォーム向け電子書籍市場は、2010年度後半の国内メーカーや通信事業者などの参入に続き、2011年度末ころまでには米国アマゾン社のKindle等、海外事業者の日本への参入が予想されております。海外事業者の参入をきっかけとして、今後、2~3年の間にコンテンツの充実や環境整備が整い、2013年度以降に本格的な拡大期に入ることが予想されます。また、2013年度には先行するケータイ向け電子書籍市場を上回ると見られます。
 これにより、日本国内の電子書籍市場規模は2015年度には2000億円程度に達することが見込まれます。
 
2010年度の電子雑誌市場規模は6億円、
 2015年度の電子出版市場規模は2200億円超に
 
 一方、2010年度の電子雑誌市場規模※5は6億円と推計されます。現在、電子雑誌の提供は一部の出版社や事業者に限定されていますが、iPad等のタブレット端末やスマートフォンの拡大、配信雑誌数の増加、あるいはマイクロコンテンツ化等の新たなビジネスの展開により市場の拡大が見込まれ、2015年度には200億円超となると予測されます。

 その結果、電子書籍市場規模と電子雑誌市場規模を合わせた電子出版市場規模は2015年度に2200億円超になると予測されます。

 

【図2. 電子出版の市場規模の予測(2010年度~2015年度)】
 
5 電子雑誌の市場規模の定義:電子雑誌を、紙の雑誌を電子化したものやデジタルオリジナルの商業出版物で逐次刊行物として発行されるものとし、日本国内のユーザーにおける電子雑誌の購入金額の合計を市場規模と定義。ただし、学術ジャーナル、教育図書、企業向け情報提供、ゲーム性の高いものは含まない。また、ユーザーの電子雑誌コンテンツのダウンロード時の通信料やデバイスにかかわる費用、オーサリングなど制作にかかわる費用、配信サイトにおける広告、コンテンツ中の広告も含まない。
 
 
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『電子書籍ビジネス調査報告書』シリーズのご紹介
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『電子書籍ビジネス調査報告書2011』製品形態・販売価格 一覧
編者:インターネットメディア総合研究所
監修:OnDeck編集部
発売日(予定) :2011年7月28日(木)(予約受付中)
価格:CD(PDF)版 60,900円(税込)
     CDPDF)+冊子版 71,400円(税込)
判型   :A4判
ページ数:250p(予定)
詳細、ご予約は右よりご覧ください。→ http://www.impressrd.jp/ebook2011
 
『電子コミックビジネス調査報告書2011』製品形態・販売価格 一覧
編者:インターネットメディア総合研究所
監修:OnDeck編集部
発売日(予定)  :2010年7月28日(木)(予約受付中)
価格:CD(PDF)版 60,900円(税込)
     CDPDF)+冊子版 71,400円(税込)
判型   :A4判
ページ数:200p(予定)
詳細、ご予約は右よりご覧ください。→ http://www.impressrd.jp/ecomic2011
 
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