――電子書籍ビジネス調査報告書2012発行―― 2011年度の新プラットフォーム向け電子書籍市場規模は112億円 前年度比363%増 ~電子書籍市場全体は629億円、2016年度に2,000億円規模へ成長と予測~

――電子書籍ビジネス調査報告書2012発行――
2011年度の新プラットフォーム向け電子書籍市場規模は112億円
前年度比363%増
~電子書籍市場全体は629億円、2016年度に2,000億円規模へ成長と予測~ 

株式会社インプレスR&D
2012年7月3日

 インプレスグループで法人向け情報コミュニケーション技術関連メディア事業を手がける株式会社インプレスR&D(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:井芹昌信)のシンクタンク部門であるインターネットメディア総合研究所は、電子書籍の動向を調査し、電子書籍に関する市場規模の推計結果を発表いたします。
 日本の電子書籍は、PCやPDA向け電子書籍市場規模が10億円程度だった2002年頃から脚光を浴びてきました。その後、第三世代携帯電話とパケット定額制のスタートにより、市場の中心はケータイ向け電子書籍に移行し、大きく成長してきました。2010年に入ると、プラットフォームもPC・ケータイからスマートフォン、タブレット端末、専用の電子ブックリーダーへと多様化し、市場が動き始めています。また、2012年は海外勢も参入し、いよいよ本格的な普及期を迎えると予測されます。
 本調査は、「通信事業者」「出版社」「電子書籍販売ストア」「取次」「ポータルサイト」「コンテンツプロバイダー」など主要な電子書籍関連事業者へのヒアリング調査やアンケート、ユーザーへのアンケートなどを分析したものです。
 なお、本調査結果の詳細は、『電子書籍ビジネス調査報告書2012』として発行し、7月3日(火)より予約受付を開始いたします。
 調査結果のハイライトは以下の通りです。
 
■日本の2011年度の電子書籍市場規模は629億円
 2011年度の電子書籍市場規模※1は629億円と推計されます。2010年度の650億円と比較し、-3.2%と微減となっています。新たなプラットフォーム向け電子書籍市場は対前年比363%増の112億円へと急速に拡大していますが、フィーチャーフォンからスマートフォンへのデジタルコンテンツのシフトがスムースに進んでいないことから、ケータイ向け電子書籍市場※2の落ち込みを補完できていないという結果となりました。
 ケータイ向け電子書籍市場は、480億円と市場の76%を占めており、依然として市場の中心を担っていますが、フィーチャーフォンユーザーの減少に加え、広告出稿の減少等の影響を強く受け、前年度比84%と大幅な減少となっています。
 PC向け電子書籍市場※3は、大手販売ストアで、スマートフォンやタブレット端末で閲覧が可能なマルチデバイス化が図られ、新たなプラットフォーム向け市場へとシフトしており、狭義のPC向け市場も大幅な減少となっています。
 新たなプラットフォーム向け電子書籍市場※4は112億円と推計され、スマートフォンユーザーやタブレット端末ユーザーの増加に伴う拡大や、PC向け市場のマルチデバイス化等を受け、昨年度24億円から363%増の112億円へと急成長しています。しかしながら、コミックのコマ見せを中心としたケータイ向け電子書籍市場の受け皿の整備の遅れや、予想されていた海外事業者の参入が遅れ電子ブックリーダーが普及していないこと、コンテンツの充実が予定通りに進んでいないこと等の影響を受け、ケータイ向け市場の落ち込みを上回る増加には至っていません。
 また、電子雑誌市場は※5、タブレット端末利用者の増加や定期購読による配信雑誌数の増加により、前年度比267%増の22億円となっています。
 
■新たなプラットフォーム向け電子書籍市場の拡大により、
2016年には2011年度比約3.1倍の2,000億円程度と予測
 2012年度以降の日本の電子書籍市場は、ケータイ向け電子書籍市場の減少傾向は続くものの、新たなプラットフォーム向け電子書籍市場の急速な立ち上がりにより、2016年度には2011年度の約3.1倍の2,000億円程度になると予測されます。
 
 ケータイ向け電子書籍市場は、携帯電話会社から発売される携帯電話のほとんどがスマートフォンになる等、スマートフォンの急速な拡大が続き、公式コンテンツ利用者が減少に転じています。そのため、2012年度以降も減少傾向が見込まれます。
 新たなプラットフォーム向け電子書籍市場は、コンテンツの充実にはしばらく時間がかかると見られますが、2012年度中の米国アマゾン社のKindle等の海外事業者の参入や楽天Koboからの発売等をきっかけとして、今後2~3年の間にコンテンツの充実や環境整備が整い、2013年度以降に本格的な拡大期に入ることが予想されます。また、携帯電話の公式コンテンツ利用者の受け皿となるライトユーザー向けの販売ストアも2012年になってから好調が続いています。これにより、2013年度には先行するケータイ向け市場を上回ると見られます。
その結果、日本国内の電子書籍市場規模は2016年度には2,000億円程度に達することが見込まれます。
 また、電子雑誌市場も、配信雑誌数の増加やマイクロコンテンツ化等の新たなビジネスの展開も想定され、引き続き市場の拡大が見込まれます。2016年度には350億円程度になると予想され、電子書籍とあわせた電子出版市場は2,350億円程度と予想されます。
 

 【図表1. 電子書籍市場規模の推移】

 
【図表2. 電子出版市場規模の推移】
 
※1 電子書籍の市場規模の定義:電子書籍を「書籍に近似した著作権管理のされたデジタルコンテンツ」とし、配信された電子書籍(電子書籍、電子コミック等)の日本国内のユーザーにおける購入金額の合計を市場規模と定義。ただし、電子雑誌、電子新聞や、教科書、企業向け情報提供、ゲーム性の高いもの、学術ジャーナルは含まない。また、ユーザーの電子書籍コンテンツのダウンロード時の通信料やデバイスにかかわる費用、オーサリングなど制作にかかわる費用、配信サイトにおける広告も含まない。
※2 ケータイ向け電子書籍市場:携帯電話の公式コンテンツ(iモード、EZweb、Yahoo!ケータイ)の電子書籍カテゴリの売上。
※3 PC向け電子書籍市場:パソコンまたはPDA向けに配信される電子書籍の売上。マルチデバイスに対応したサービスは新たなプラットフォーム向け市場に分類したため、含まない。
※4 新たなプラットフォーム向け電子書籍市場:スマートフォンやタブレット端末向けのアプリストアの電子書籍関連のアプリ(ブック、教育、レファレンス)、スマートフォンやタブレット端末等のビューワーアプリ経由で購入する電子書籍、Kindleやこれに類似した電子書籍配信サービス、PC・スマートフォン・電子ブックリーダーなどマルチデバイスで閲覧が可能な電子書籍配信サービス、PSPやNintendo DSなどゲーム機向け電子書籍配信サービス等。
※5 電子雑誌の市場規模の定義:電子雑誌を、紙の雑誌を電子化したものやデジタルオリジナルの商業出版物で逐次刊行物として発行されるものとし、日本国内のユーザーにおける電子雑誌の購入金額の合計を市場規模と定義。ただし、学術ジャーナル、企業向け情報提供、ゲーム性の高いものは含まない。また、ユーザーの電子雑誌コンテンツのダウンロード時の通信料やデバイスにかかわる費用、オーサリングなど制作にかかわる費用、配信サイトにおける広告、コンテンツ中の広告も含まない。
 
 
<<製品形態および販売に関するご案内>>
 
『電子書籍ビジネス調査報告書』シリーズのご紹介
<<調査報告書の製品形態、および販売に関するご案内>>
 
『電子書籍ビジネス調査報告書2012』製品形態・販売価格 一覧
編者:インターネットメディア総合研究所
発売日(予定) :2012年7月26日(木)(予約受付中)
価格:CD(PDF)版 60,900円(税込)
     CD(PDF)+冊子版 71,400円(税込)
判型   :A4判
ページ数:250p(予定)
詳細、ご予約は右よりご覧ください。 http://r.impressrd.jp/iil/ebook2012
 
【株式会社インプレスR&D】 http://www.impressRD.jp/
インプレスR&Dは、Webビジネス関係者、ワイヤレスブロードバンド技術者、放送・通信融合およびデジタル家電関係者、ICTを活用するビジネスマンなど、インターネットテクノロジーを核としたあらゆる分野の革新をいち早くキャッチし、これからの産業・社会の発展を作り出す人々に向けて、クロスメディア事業を展開しています。
 
【インプレスグループ】 http://impress.jp/
株式会社インプレスホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役:関本彰大、証券コード:東証1部9479)を持株会社とするメディアグループ。「IT」「音楽」「デザイン」「医療」「山岳・自然」「モバイルサービス」を主要テーマに専門性の高いコンテンツ+サービスを提供するメディア事業を展開しています。2012年4月1日に創設20周年を迎えました。
 
【購入に関するお問い合わせ先】
株式会社インプレスR&D オンライン販売部
〒102-0075 東京都千代田区三番町20番地
フリーダイヤル:0120-350-995(平日11時~12時、13時~17時)  FAX:03-5213-6297
 
【内容に関するお問い合わせ先、報道関係者からのお問い合わせ先】
株式会社インプレスR&D インターネットメディア総合研究所 編集担当:柴谷、河野
〒102-0075 東京都千代田区三番町20番地
TEL:03-5275-1087 FAX:03-5275-9018

 
[お詫びと訂正]
一部に配信致しましたプレスリリースに誤りがございました。
皆さま方には、大変ご迷惑をお掛けしましたことをお詫びいたしますとともに、
下記の通り訂正させていただきます。

 

※ 図表1- 2013年度 電子書籍市場
 誤:950億円 正:940億円
※「 日本の2011年度の電子書籍市場規模は629億円」の段落内文章 
 誤:ケータイ向け電子書籍市場は、480億円と市場の74%を占めており、
 正:ケータイ向け電子書籍市場は、480億円と市場の76%を占めており、

 

 ==